結局、僕も人なんで。

文化放送「ピピッとサンデー Waku Waku Mix」のデリシャスキッチンのコーナーをNadiaが担当させていただいてから約10ヶ月。
プロデューサーのOさんが異動することになった。

生放送前の前室で「ちょっといいかい?」と呼び出された。

「俺、異動になった。色々何にも決まってないけど。」

交通事故ってのは突然あう。
そんな感覚だった。

「え~、ちょいと急ちゃいますか?」

「人事ってそんなもんじゃん?」

たったそれだけの会話だったんです。
それで終わり。
自分も小さいながら会社を経営しているので人事ってものは理解していますが、そんなもんです。

後日、壮行会を実施させていただき、喜んでいただいたと思いますが色々思い出してしまったわけです。
なぜ僕らは一緒にラジオの仕事をし、なぜ生まれたばかりのNadiaにラジオのレギュラーをいただけたのか。
単なる人脈なのか。タイミングなのか。

僕の経営の師匠はいつも言うのです。
「起業でも転職でも、退職する奴は円満退社じゃないと駄目。古巣にふらりと訪問できるようじゃないと駄目。」

僕も思います。
人の想いを引きちぎって辞めたら駄目なんです。
築いた人脈を捨てたら駄目なんです。
獲得した信頼を失っては駄目なんです。
だから古巣にふらりと訪問できないのは駄目なんです。

正直、僕には特別な技術も才能もないのです。
「いやいや、お前あるって!贅沢やって」って言われるかも知れませんが、そりゃ下を見たら一杯いるし、上を見ても一杯いる。
でも、元々何にもなく、「継続して人100倍努力する」ってことと「人を大事にする」ってことを大事にしようと思ったわけです。
実は、というか勿論失敗もあって人をかなり傷つけたことや自分の甘さ故に結果的に人を裏切ってしまったことも多々あります。
ただ、そこにはきちんとコミットしているつもりで。。

Oさんに言われた「転職しても業界を出ても人を大切に」という言葉。
SMEを退職して8年くらい経ちますが、その言葉通りにお世話になった人には節目でご挨拶回りは欠かさなかった。
勿論、リクルート時代のボスにも。

「それが人の縁だから。みんな人だから。」

Oさんのその言葉が非常に印象的で、完璧じゃないけどできるだけ人の縁や礼節を大事にしてきた。
でもそれが楽しいと思えたからできた。

業界を出てから7年。
Nadiaが立ち上がったタイミングでピピッとサンデーの話が急に実現した。
奇しくも、その言葉を教えてくれたOさん本人からの仕事だった。

「結局、人だからな。」

無愛想なOさんはそういいながらNadiaを支え続けてくれた。
まだまだメディアとしては小さいけど、その第一歩となるチャンスを与えてくれた。

みなさん、信じられないくらいにNadiaにはどんどん味方が増えていくんです。
うちのメンバーも味方をたくさん連れてくるんです。
Oさんはその大きな一歩を与えてくださった方の筆頭だと思います。

先日、Oさんの壮行会をさせていただきました。
ラジオのスタッフさん、Nadiaの料理家さん、弊社スタッフ。
Oさんは照れながらも嬉しそうに何回も感謝の言葉を言ってくださいました。

会の後、Oさんにしては?長いメールをいただき。
感謝の言葉と共に。
何回ものありがとうの言葉。
なんのことはないです。
当たり前です。

「結局、僕も人なんで。」

礼に対して礼を尽くし、感謝の念を大切にしているだけです。
それは他でもない、貴方からも沢山教えていただいたのです。
それをお渡ししているだけなのです。

このブログ書いてたらまるで死んでしまったみたいな書き方になってますが。(笑)
彼は生きてます(笑)
でもこんな瞬間、こんな感情って中々ないなって。
そして本当に素敵な感覚だなって。

こうやって、こんなことを大切に仕事していくってなんて素敵なんだろう。
姿勢次第で仕事ってそういう素敵なものも生み出せる。
生み出しているのは利益だけじゃない。

結局、人なんですよ。

株式会社OCEAN’S
葛城 嘉紀