ノブレス・オブリージュ

最近、京セラの稲森さんの本を読む機会が多いのですが、稲森さんのベストセラー「生き方」の中で出会った面白い言葉があったので書いてみます。

「ノブレス・オブリージュ」

直訳すると、「高貴さは(義務を)強制する」ということを意味し、一般的に財産、権力、社会的地位の保持には責任が伴うことを指すようです。
以下、Wikiからの引用。

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倫理的な議論では、特権は、それを持たない人々への義務によって釣り合いが保たれるべきだという「モラル・エコノミー」を要約する際に、しばしば用いられる。最近では、主に富裕層、有名人、権力者が「社会の模範となるように振る舞うべきだ」という社会的責任に関して用いられる。
「ノブレス・オブリージュ」の核心は、貴族に自発的な無私の行動を促す明文化されない社会の心理である。それは基本的には、心理的な自負・自尊であるが、それを外形的な義務として受け止めると、社会的(そしておそらく法的な)圧力であるとも見なされる。
法的な義務ではないため、これを為さなかった事による法律上の処罰はないが、社会的批判・指弾を受けることもある。
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これは非常に面白い考え方だなと思いました。
地域社会においては地主さんの行動や考え方、世界規模で見ると先進国の役割など。
社会的に権力や発言力、影響力を持つ人ほど、周りに与える影響力を加味し行動しなければならない。
最近芸能界が揺れていますが、一部こういう考え方も必要とされるでしょう。

リーダーたるや、どういう行動をすべきなのか。
どういう考え方を持ち合わせるべきなのか。
いくらスキルや経験があっても、間違った方向にベクトルが向かっている場合は負の力を生み出しかねない。
それでは組織が正しい道に進むはずがない。
リーダーは組織を正しく成長させることが必要なのだと思います。

また、自分がリーダーである場合、どういう人材に「要所」をまかせることが必要なのか。
どういうメンバーを評価するべきなのか。
自身の利益だけではなくて人のことを考えられる、全体最適を考えられるメンバーがリーダーに選任されるべきでしょう。

友達同士の関係でも、ビジネス上の関係でも人間の役割は同じだと思います。
スキルや経験だけでリーダーになることはないでしょう。
飲み会やパーティーの仕切りですら。

ここで少し興味深いと思った考え方も紹介します。

第一に深沈厚重(しんちんこうじゅう)
第二に磊落豪雄(らいらくごうゆう)
第三に聡明才弁(そうめいさいべん)

■深沈厚重(しんちんこうじゅう)
どっしりとして重みがあり、落ち着いていて動じないこと。
寛容でいてかつ、威容も持ち合わせている様。
くだらないことには心を動かされない、確固とした己の信念を持ち合わせている姿を示す。
※出典:呂新吾の呻吟語。

■磊落豪雄(らいらくごうゆう)
磊落とは大きな石がごろごろと無造作に転がっている状態を云う。
つまり型にはまらない。
細かいことに拘らず、度量が大きい様。

■聡明才弁(そうめいさいべん)
頭脳明晰で才があり、弁が立つ様。

つまり一番大事なのは「人柄や心」
二つ目に「勇気」
三つ目に「かしこさ」
と解釈できるようです。

自身が会社経営している中で感じることでもありますが、どれだけスキルが高くて経験があっても、それが正しく使われない場合は全く意味が無い。
そういったメンバーやパートナーに会社の意思決定を預けることはありません。
逆に少しくらい考えが足りないなぁと感じても「心」がある行動を取ってくれるメンバーにはどんどん意思決定してもらいます。
不格好かもしれませんが、ウソをついたり騙したりすることがなければ根本的に間違えることはありません。
人を大きく傷つけることはありません。

そして「勇気」。
僕らのようなベンチャー企業は新しいことにどんどん立ち向かわなければならない。
待っていても誰も何も助けてくれません。
営業なら地道な飛び込み営業、エンジニアは積極的に自身を高める環境作りに、誰に何を言われるでもなく進んで行かなければなりません。

「かしこさ」はその次くらいです。

もし、自分がリーダーになりたい、そしてリーダーとして色んなメンバーを率いているなら、「ノブレス・オブリージュ」ということです。
そこには責任があります。
深沈厚重であるべきです。

そして、その立場に居るなら「私」から「公」という考え方になるべきです。

日々生きている中で、感情的になることや後ろ向きになることも多々あります。
経営なんてしていると本当にたくさんそういうシチュエーションがあります。
そういった時に、言葉として記しておくこと、ワンワードで色んなことを思い出せる原点を準備しておくことが非常に重要ですね。

心の羅針盤のような。

株式会社OCEAN’S
葛城 嘉紀